シラミ類
シラミ類
広義のシラミには、吸血性のシラミ目(ANOPLURA)と、鳥獣の羽毛や皮膚を侵すハジラミ目(MALLOPHAGA)とがある。シラミの先祖は原始的なコナチャタテだといわれている。大昔、鳥の巣の中で鳥の分泌物や羽毛を食べていた原始コナチャタテが鳥の体に付着して羽を食べるようになってハジラミが生じ、それが哺乳類に移ってシラミになった。
@ヒトジラミ科(Pediculidae)人とサルに外部寄生し、眼があり、触角は5節。コロモジラミ、アタマジラミ、ケジラミなど Aケモノジラミ科(Haematopinidae)眼は退化しており、頭を胸部にひき込むことができる。ブタジラミ、ウシジラミなど BHoplopleuridae科主要な亜科には次のようなものがある。 Pedecininae亜科
Polyplacinae亜料(イエネズミシラミ、ハツカネズミシラミなど) Enderleinellinae亜科(リスジラミなど) Hoplopleurinae亜科(ハタネズミシラミ、アカネズミシラミなど) Hybophthirinae亜科
CLinognathidae料ウシホソジラミなど DNeolinognatidae科
EEchinophthiridae科
海にすむ哺乳類に寄生する。
対策法シラミ駆除剤としてフェノトリン(スミスリン)0.4%を含有する粉剤が市販されている。シラミの寄生している頭髪に7gを、手、はけ、くしなどで十分ゆきわたるように散布する。処理時に、薬剤が目や耳、鼻、口などに入らないように注意する。処理1時間経過後に、水、洗剤などで粉末を除去する。卵には効果がないので、2日おきに3〜4回反復処理すれば完全に駆除できる。必要なら、下着類、寝具にも粉剤を15g/u散布する。卵を除去するには、目の細かいすきぐしでくしとるのが最良の方法。 アタマジラミの伝播場所となる施設の脱衣場、ロッカー、押入れ、ベッドなどには、防疫用殺虫剤(フェニトロチオン、ダイアジノンなど)で残留噴霧を、少なくとも年2回行う。 主な種類コロモジラミアタマジラミケジラミ |
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このページを作成するに当たり、
「原色図鑑 衛生害虫と衣食住の害虫」 (安富和男・梅谷献二共著 全国農村教育協会発行) 「都市害虫百科」 (松崎沙和子・武衛和雄共著 朝倉書店発行) の内容を引用させて頂きました。 |
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