ケジラミ

学名

Pthirus pubis Linne

特徴

人の陰毛部に寄生し、吸血する。成虫の体長は雌1.5mm、雄1.3mmにすぎず、コロモジラミ、アタマジラミとは属が違い、体形も幅広でカニに似た感じがする。全世界に分布し、英語でcrab louse(カニジラミ)と呼ぶ。胸部は幅が広くて、脚は前脚が細く、中・後脚は強大で湾曲して毛をつかむのに適している。 ケジラミは陰毛につかまって皮膚に接し、1日に数回吸血し、1日に2〜3個ずつ、卵を毛にこう著させて産む。発育はコロモジラミよりやや長く、1か月を要する。 吸血されたあとのかゆみは激しく、特有な青斑を残す。人から人への伝染は主として交接による。陰毛にいるのが普通であるが、頭髪や眉毛から発見された例もある。

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コロモジラミ アタマジラミ ケジラミ

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このページを作成するに当たり、

「原色図鑑
 衛生害虫と衣食住の害虫」

(安富和男・梅谷献二共著
 全国農村教育協会発行)

「都市害虫百科」
(松崎沙和子・武衛和雄共著
 朝倉書店発行)

の内容を引用させて頂きました。