アタマジラミ
学名Pediculus humanus capitis DE GEER 特徴頭の毛髪中に住み、頭の肌から吸血する。コロモジラミによく似ているが、やや小さくて細長く、色が濃い。ときに眉にも住む。コロモジラミとは同種別亜種である。実験的に、アタマジラミを布で飼ってコロモジラミに変えたという報告もある。全世界に分布するが、人種により色彩に差があるといわれている。卵は頭髪に産みつけられ、約1週間でふ化し、幼虫期間は約20日。成虫は1か月くらいの寿命の間に300個くらい産卵する。 現在、シラミ防除に使用する殺虫剤は、ピレスロイド系のフェノトリンを0.4%含んだ粉剤が市販されている。卵は殺虫剤に強いので、10日から半月後にもう1度まくと、すでに卵から幼虫がふ化しているから根絶することが可能である。また、日の細かいすき櫛で丹念に髪をすくことでアタマジラミを取ることができるし、髪油の類はアタマジラミの繁殖を抑える効果がある。 |
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このページを作成するに当たり、
「原色図鑑 衛生害虫と衣食住の害虫」 (安富和男・梅谷献二共著 全国農村教育協会発行) 「都市害虫百科」 (松崎沙和子・武衛和雄共著 朝倉書店発行) の内容を引用させて頂きました。 |
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