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イガ類イガとは衣類につくガという意味で,日本では後述のイガおよびコイガのほかにジュウタンガも繊維製品の害虫として知られている。いずれも鱗翅目(LEPIDOPTERA)のヒロズコガ科に属する小さいガである。加害ステージは幼虫期のみで,成虫は食物を接取せずに交尾・産卵が可能である。 これらの仲間は,現在では屋内害虫として世界的にもよく知られているが,野外における生活については鳥の巣から発見された事例が散見されるものの,詳細は定かではない。また後述のように,この仲間は羊毛で生育可能とはいっても,栄養的には不足で,衣類の被害も他の栄養分が多く含まれた汚れた部分に多い。これらのことから,この仲間が自然界においても野生動物の体毛に寄生していた可能性は少なく,この食性は屋内害虫化してからの2次的なものと思われる。イガ類の原産地もよくわかっていないが,現在では,人の移動にともなって全世界的に分布を広げているものが多い。 本来ガの仲間の大部分は植物質を食するが,ヒロズコガ科に属するものは食性が広く,イガ類のような繊維害虫がある一方では,コクガのように貯穀害虫として知られた種類もある。 対処法
イガ、コイガ、ヒメマルカツオブシムシ,ヒメカツオブシムシは衣類害虫としての重要種であり,羊毛や毛皮などの主成分である蛋白ケラチンを消化,吸収できる能力をもつ.しかし,栄養的にはケラチンだけでは充分に成育できないので,衣類の汗や酒,ジュースなどのしみで汚れた部分を好んで食害する. 主な種類イガコイガ |
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このページを作成するに当たり、
「原色図鑑 衛生害虫と衣食住の害虫」 (安富和男・梅谷献二共著 全国農村教育協会発行) 「都市害虫百科」 (松崎沙和子・武衛和雄共著 朝倉書店発行) の内容を引用させて頂きました。 |
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